昨今、DXの記事を目にしない日はありませんが、IT系の勉強をするために何か良い資格はないかと思った事はないでしょうか?
まずはITパスポートや基本情報処理技術者試験から手を付けてみようかと考えている方も多いのではないかと思います。
筆者は中小企業診断士の資格を保有していましたが、IT資格の中でも最高難易度と言われているITストラテジストにかなり少ない勉強時間で合格できました。
中小企業診断士の方でIT系の資格に興味がある方はITストラテジストがおすすめです。
取得にかかる労力が小さい割にはメリットや周囲に与えるインパクトが圧倒的に大きいです。
その理由、方法などを紹介させていただきたいと思います。
ITストラテジストとは
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が設定している情報技術者試験の1~4のスキルレベルの中で、レベル4に相当する高度情報処理技術者試験の一つです。
対象者像は
「企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。
また、組込みシステムの企画及び開発を統括し新たな価値を実現するための基本戦略を策定・提案・推進する者」
となっており、このDX時代ではかなり重宝されそうです。
下記のグラフはIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)のDX白書から引用したアンケート結果です。

エンジニア系のスキルよりもビジネス系スキルのニーズが高い結果となっています。
DXというとデータサイエンティストやAIエンジニアについて議論されることが多いと思いますが、ビジネスデザイナー的なスキルの方が重要であると考えている企業が多いという結果でした。
筆者もDXを推進しようとしている組織に所属していますが、専門性の高い高度なITスキルよりも経営、営業、生産の本質を理解した上でITの活用方法を提案している人物が活躍していると感じます。
ITストラテジストはビジネスをITを結びつける上で最適な資格と言えます。
中小企業診断士とのダブルライセンスとなると社内外で引く手あまたの人材になれることは間違いありません。
ITストラテジストの難易度
難易度はその人のバックグラウンドによって大きく変わります。
経営やITに関する知識・経験が乏しい学生や20代の社会人にとっては大変ハードルが高い内容となっています。
一方で中小企業診断士の資格を保有している人にとってはそれほど難しくはありません。
なぜならば、経営に関する知識、論理的思考力、与件文や設問文を正確に読んで論文を構成する能力など、中小企業診断士試験で要求される知識やスキルと同じためです。
ITストラテジスト試験は午前1、午前Ⅱ、午後1、午後Ⅱの4科目ありますがいずれも中小企業診断士の試験範囲と関連があります。
- 午前Ⅰ:マーク式。中小企業診断士一次試験の経営情報システムより少し内容が深い
- 午前Ⅱ:マーク式。中小企業診断士一次試験の企業経営理論、財務会計よりかなり簡単
- 午後Ⅰ:記述式。中小企業診断士の二次試験と似ているが少し解答文字数が少ない
- 午後Ⅱ:論文式。中小企業診断士の二次試験より解答文字数は多いが、解答プロセスは似ている
範囲も中小企業診断士試験よりかなり狭いので、個人的には中小企業診断士試験よりも楽でした。
ITストラテジスト合格のための勉強時間
これもバックグラウンドによって全く異なります。
ITも経営も知らない人であれば何年かかかると思います。
筆者は上記にも述べたように中小企業診断士を保有しているので、勉強時間は200時間以下で十分でした。
ITストラテジストのおすすめ勉強法
独学でも合格は可能だと思いますが確実性を上げ、少ない時間で合格を目指すのであれば通信講座 がおすすめです。
通信講座としては、Studying、TAC、ITECがあります。
中小企業診断士試験でStudyingで勉強した方の中でコスパの良さに感動した方も多いと思いますが、Studying がこの3つの中では最も安く、さらに合格お祝い金のキャッシュバックや10%オフキャンペーンなどもあり、おすすめです。
今後、プロジェクトマネージャー試験、システムアーキテクト試験を受験予定ですが、論文試験のコツはつかめたので、書籍だけ購入して独学で勉強するつもりです。
しかし、高度試験の経験がない方は通信講座 を受けた方が良いでしょう。
おすすめテキストや勉強方法は以下の記事をご参考下さい。
まとめ
- ITストラテジストはDX時代において非常にニーズの高い資格
- 中小企業診断士の資格を持つ方であれば難易度は低く、少しの勉強時間で取得が可能
- さらに効率化を図るのであれば通信講座
がおすすめ