近年、質の高い通信講座が出てきており、専門学校に行かなくても、中小企業診断士の資格取得が可能になりました。
専門学校に行かず、独学で勉強する方のほとんどは通信講座を申し込むと思いますが、どの通信講座にするか迷われる方も多いと思います。
ここでは通信講座の2強であるスタディングと診断士ゼミナール(レボ)の徹底比較を行いました。


いきなり結論ですが、勉強効率、コストパフォーマンスの面でスタディングの方が優れていると思われます。
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下記に比較表を示します。
比較表を見る限りでは、どちらが優れているかわかりにくので、詳細を説明していきます。
講座の内容について
コンセプト、ボリューム
まずコンセプトですが、スタディングは「効率重視、スキマ時間活用」、診断士ゼミナール(レボ)は「じっくり、しっかり理解」といった違いがあります。
ボリュームについてもスタディングは72時間(+音声33時間)、診断士ゼミナールは270時間と大きな違いがあります。
どちらが良いかということは何とも言えず、その人の置かれている状況や考え方によります。
スタディングが向いているのは以下のような方です。
- 仕事や家庭で忙しいので、机にじっくり座って勉強できる時間は限られている
- とにかく効率を重視し、最短で合格したい

一方、診断士ゼミナールが向いているのは以下のような方です。
- 一年間の勉強でのストレート合格ではなく、複数年かけてじっくりやりたい
- 試験に合格するだけではなく、広く深く学びたい

30代、40代で仕事が忙しく家庭を持っている方はスタディングを強くおすすめします。
筆者は、当時30代後半で家庭も持っていましたし、多くの時間をかけて合格基準を大幅に上回る必要性をあまり感じなかったのでスタディングを選択しました。
少ない労力で早く合格し、多くのメリットを早く享受した方が有意義と思います。
一方、社会人経験が浅く、独身で時間のある方は診断士ゼミナールをおすすめします。
社会人経験が浅く、経営、会計、生産などの用語や仕事内容が少しもわかっていない場合、理解重視でじっくりやった方が近道かもしれません。
繰り返しになりますが、どちらが優れているかという事は何とも言えず、コンセプトやボリュームについては引き分けとなります。
テキスト
コンセプトの違いと同様に、テキストについてもスタディングは「効率重視」、診断士ゼミナールは「詳細理解重視」となっています。
両方ともうまくまとまっているので、どちらかが優れているという事はありません。
スタディングの方は「学習マップ」というものが存在します。
学習マップとは、マインドマップの手法を利用し、各科目の知識を体系的にまとめたもので、視覚的に理解でき、脳内の情報が整理され、記憶に残りやすいというメリットがあります。
弱い部分だけマーキングするなど、どんどん書き込んでいけば自分仕様のものに仕上がっていきます。
試験直前に記憶漏れがないかチェックする際に重宝しました。
よって、テキスト自体に大きな差はありませんが、学習マップが存在するという点でスタディングに軍配があがります。
過去問題集
スタディングは2年分、診断士ゼミナールは5年分となっています。
しかし、過去問題集については市販の問題集であるTAC一次試験過去問題集をおすすめします。
なぜなら、TACデータリサーチに基づいた各問題の難易度があるため、復習においても頑張る部分とサッとすませる部分を仕分けることができ、効率的に進めることができるからです。
A~C問題は確実に正解し、D問題で他社と差をつけ、ほとんどの人ができないE問題は捨てる、といった戦略で行うと時間を効率的に使えます。
過去問題集の年数については診断士ゼミナールに軍配があがりますが、どちらも使わないため、過去問題集については引き分けとなります。
価格・値引きについて
テキスト込みの定価は、スタディングが76,700円、診断士ゼミナールが65,500円となっており、診断ゼミナールの方が10,000円程度安くなっています。
これもケースバイケースではありますが、値引きを含めるとスタディングの方が安くなるケースが多いのではないかと思います。
その理由を説明していきます。
スタディングを安く購入する具体的な方法については下記の記事を参照ください。
クーポン、キャンペーン
スタディングでは5%~10%OFFのクーポンを頻繁に配信しています。特に1月、4月、10月など年度などが切り替わるタイミングでは10%OFFが配信されていることが多いという印象です。
さらに受講料を数千円~1万円安くするキャンペーンを、講座ごとに随時実施していますが、中小企業診断士の講座は人気のためか、最近はあまりキャンペーンを実施していない様です。
購入しなくても会員登録しておけばクーポンやキャンペーンに関するメールが来ますので、会員登録を済ませておくことをおすすめします。
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一方、診断士ゼミナールは5000円オフのキャンペーンを頻繁にやっています。
こちらも時期によってキャンペーンが開催されると思いますが、無料会員登録がないので直接ホームページへ見に行くしかありません。
クーポン、キャンペーンの内容については値引きの価格を考えるとあまり変わらないと考えます。
教育訓練給付制度
スタディングの中小企業診断士講座(スタンダードコースのみ)は、厚生労働省の教育訓練給付制度の対象として認定されており、20%値引きが適用されます。
一方、診断士ゼミナールについては認定されておりません。
この20%の差は大きいです。
ここは完全にスタディングの勝ちとなります。
厚生労働省のお墨付きをもらっているという点でも、講座の内容が優れているということが言えそうです。
合格お祝い金
スタディングは10,000円、診断士ゼミナールは最大30,000円となっています。
一見、診断士ゼミナールの方がもらえそうなのですが、条件があります。
30,000円もらうためには合格体験記、合格証書のコピー、顔写真が必要です。
診断ゼミナールのホームページに自分の顔写真が掲載されることになりますが、これは結構ハードルが高いです。
顔写真が無い場合、もらえる金額は3,000円です。
一方、スタディングの方は顔写真無しで10,000円もらえます。
30,000円もらうための代償がおおきいので、合格お祝い金についてはスタディングに軍配があがります。
値引き後の価格
- 定価⇒ 診断士ゼミナールが約11,000円安い
- クーポン、キャンペーン⇒ 甲乙つけがたい
- 教育訓練給付制度⇒ スタディングが約14,000円安くなる
- 合格お祝い金⇒ スタディングが約7,000円安くなる
トータルするとスタディングの方が安くなると言えそうです。
ただし、顔写真がホームページに掲載されても構わないという場合、診断士ゼミナールの方が安くなります。
まとめ
- 忙しくて時間が無く、最短で合格したい人にはスタディングがおすすめ
- 定価は診断士ゼミナールの方が安いが、値引き後価格はスタディングの方が安い
- 総合的に見て、スタディングの方がおすすめ