ここでは独学で一次試験をクリアするためのスケジュールを紹介します。
仕事や家庭環境によって捻出できる勉強時間も異なると思いますので、アレンジして頂ければと思います。
必要な勉強期間
1日の勉強時間で必要な勉強期間は変わってきますが、1日3時間勉強するとして、一次試験・二次試験をストレートで合格しようとすると、一年間(1000時間の勉強)は必要だと思います。
筆者は一次試験の年の2月に勉強を開始したので一次試験(8月)までは半年間勉強したことになります。
半年間で一次試験合格の一歩手前(総合得点クリア、経営法務40点未満で足切り)まで行く事ができましたが、もう少し時間があれば一次試験突破の可能性は高まったと思います。
「試験合格=実力+運」ですので、運が良ければ半年でも合格する方も中にはいると思います。
筆者の感覚では、できるだけ最小限の労力で必要な実力を身につけ、実力と運のバランスをとれるのは勉強期間一年くらいだと考えます。
しかし、勉強を始めるタイミングに遅い早いということはなく、最もモチベーションが高まっている時、つまり資格取得を目指そうと思った時がベストのタイミングです。
何でもそうですが始める時が最も労力が必要です。
取り組むことで人生が変化しますので、まずは始めることが重要です。
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1日の勉強時間
上記でも述べましたが、1日の勉強時間は3時間を目指しましょう。
筆者の場合、
- 朝5時半に起きて1.5時間
- 通勤の往復で1時間
- 昼休みや帰宅後に0.5時間
というペースで進めていました。
土日は育児、家事、家族サービスなどのため忙しいので、平日と同じように早起きして何とか1日3時間のペースを崩さないようにしていました。
土日でまとまった時間を確保できる方は、平日は1日2時間、土日は1日5時間といった具合に自分に合うようにアレンジしても良いと思います。
勉強初期の進め方(勉強開始から3か月)
通信講座、テキストの準備
まずは通信講座を申し込みます。
無料で講義を試すことができますので一度試してみましょう。
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通信講座の比較については下記のページで紹介しています。
通信講座を使わずにテキストだけ購入して、試験勉強する事は時間の無駄と考えます。
上記に挙げた1000時間で合格したい方は止めたほうが良いでしょう。
テキストについては講座をやりながら必要だと思ったら購入しましょう。
おすすめの通信講座、テキストは下記の記事を参考にしてください。
特に「財務会計」、「経済学」は補助テキストが必要ですので揃えて頂きたいと思います。
スタディング(旧・通勤講座)によるインプット
勉強初期はスタディング (旧・通勤講座)を活用し、インプット中心に行います。
基礎講座(ビデオ講座)を進めていき、1講座終えて、スマート問題集を解いていきます。
初期の勉強は色々手を出すのではなく、これだけで十分です。
「財務・会計」と「経済政策・経済学」以外は、できれば1日2講座をこなしていきます。
「財務・会計」と「経済政策・経済学」ではペースがスローダウンすると思いますが、みんながつまづく箇所ですので、焦らず進めましょう。
基礎講座で理解できない箇所は補助テキストを利用します。
最初の3か月の目標は下記の通りです。
- スタディング(旧・通勤講座)の基礎講座(約60講座)とスマート問題集を1周する
- 勉強を習慣化させる
- 「財務・会計」、「経済学・経済政策」を理解する
勉強中期の進め方(勉強開始4か月目~6か月目)
スタディング(旧・通勤講座)2周目
基礎講座2周目を2倍速以上で進めていきます(動画に倍速の機能があります)。
忘れている箇所もあると思いますが一度学習した内容なのでサクサク進めていけます。
筆者はマクロ経済の理解が曖昧な箇所が多かったので、補助テキスト「速習!マクロ経済学」の2周目も並行して行いました。
「中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集」の開始
基礎講座2周目と並行して、財務の計算問題に慣れるために中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集を開始します。
財務の計算問題に慣れることは一次試験、二次試験ともに点数に直結します。
1問当たりの難易度・ボリュームはそれ程でもありませんので、1日15分~30分程度でもどんどん進めていく事ができます。
過去問演習の開始
基礎講座2周目を終えた科目から一次試験の過去問を解いていきます。
基礎講座2周目は1周目に理解したことを思い出す程度で良いと思います。
あまり時間はかけないようにしましょう。
ここでは完璧を目指すより、過去問演習を早く開始しましょう。
なくべく早い段階で過去問を解く事で、何を勉強すれば点数が伸びるのかが見えてきます。
ゴールデンウィークまでに7科目×5年分をこなしていきます。
ゴールデンウィークの過ごし方
苦手科目の強化
この段階になると得意な科目と苦手な科目が出てくると思います。
ゴールデンウィークはまとまった時間が確保できるので苦手分野の克服に費やしました。
筆者は経済政策・経済学のマクロ経済の部分がどうしても理解が追い付いていない箇所があったので、ゴールデンウィークにじっくり復習しました。
二次試験の準備
二次試験は一次試験終了後、約2か月半しか勉強期間がありません。
一発合格を目指すのであれば、一次試験終了後にスタートダッシュを切れるように準備をしておく必要があります。
二次試験の勉強方法やおすすめテキストは下記お記事を参照ください。
参考書、ドット入り罫線のノートの準備
二次試験はふぞろいな合格答案を中心に勉強を行います。
一次試験終了後、品薄になりますので、その前に購入しておきます。
また二次試験は記述式になり、解答には文字数制限があります。
文字数の数えやすいドット入り罫線のノート を購入しておきます。
二次試験を解いてみる
二次試験は最初に何から手をつけて良いかわからず途方に暮れる人も少なくありません。
まずは1事例を時間無制限(通常は80分)で良いので解いてみます。
解説を読んで、こういう風に解答すれば良いのかという感覚を掴む事ができればOKです。
1年分(4事例)だけでもやっておくと、一次試験終了後にスタートダッシュがきれるでしょう。
追い込み期(ゴールデンウィーク明け~一次試験当日)
スタディング(旧・通勤講座)3周目以降
3周目以降になるともうビデオの講座を全部聞かなくてもよくなってきます。
この時期になるとビデオ・音声を聞く勉強方法からテキストでの勉強にシフトしていきます。
テキストでは理解があいまいな箇所やよく間違える箇所に付箋を貼っておき、そこだけを集中的に勉強することができます。
経営法務に関しては足切り対策としてTACのスピードテキストと併用し、知識を補充していきます。
過去問題集、計算問題集、補助テキストの繰り返し
過去問題集はできるだけ何度も繰り返します。
過去問を繰り返した回数だけ合格が近づくと思ってください。
3周目以降は間違えた箇所だけなど、アレンジしながら進めて頂ければと思います。
暗記シートの作成
3文字英語、数式など重点的に暗記したい事を手帳等に書き込んでおき、いつでも、どこでも復習できるようにします。
試験直前の体調管理の徹底
試験当日の体調や集中力によって合否は左右されると言っても過言ではありません。
多少の暗記項目を詰め込むよりも当日に向けて体調や集中力を整える事の方が大切です。
夜更かしや深酒は慎むようにしましょう。
筆者は試験前日に有休を取り、半日は勉強して、もう半日は漫画喫茶やカフェでリラックスしていました。
まとめ
- 勉強期間は一年間みておくとよい
- 一年で合格するには1日3時間の勉強が必要
- 勉強初期ではインプット中心
- 勉強中期では過去問演習をなるべく早く開始する
- 二次試験の勉強は少しでもやっておくと一次試験終了後、有利
- 追い込み期(5月~試験直前)では過去問演習を繰り返す
- 試験直前は体調管理を心がける