ここでは独学で効率良く学ぶための勉強法を紹介します。
人によって業務経験や得意分野が異なるため、勉強をやりながらアレンジしていって頂ければと思います。
勉強初期の進め方
通信講座、テキストの準備
まずは通信講座を申し込みます。
無料で講義を試すことができますので一度試してみましょう。
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テキストについては講座をやりながら必要だと思ったら購入しましょう。
おすすめの通信講座、テキストは下記の記事を参考にして頂ければと思います。
スタディング(旧・通勤講座)での学習
勉強初期はスタディング (旧・通勤講座)を中心に進めていきます。
「基礎講座(ビデオでの講義)」での内容を理解する
まずは動画での学習を開始します。
1講座で60分程度で、全部で60講座あります。
財務・会計、経済学以外は聞いているだけで理解できますので、1日2講座を目標に進めていきます。
動画のスピードを変える事ができますので、慣れてくれば1.5~2倍速で進めると効率化を図る事ができます。
企業経営理論から始まりますが、講義内容がとても面白く、勉強が全く苦になりませんでした。
毎朝5時半に起きて、1講座終えてから家を出発し、往復の通勤中に1講座終えるペースで進めていきました。
「スマート問題集」で内容理解を深める
動画で学習した後はスマート問題集で復習します。
間違えた箇所のみを繰り返し、演習することができる機能がありますので活用しましょう。
絶対に間違えないと思う問題はやらなくてよいので自信の無い問題を何回も繰り返します。
「基礎講座(音声)」での復習
通勤中でも歩いている間は動画を見ることができません。
その時は音声を聞きます。
この時は一度学習した内容を聞くと良いでしょう。
動画で勉強したあと、しばらく期間をおいて音声のみで復習することで記憶の定着を図る事ができます。
「財務・会計」、「経済学・経済政策」の進め方
財務・会計、経済学は、まず内容を理解する事が難しいため、スピードが極端に落ちます。
勉強初期の最大の山場と言っていいでしょう。
スタディング(旧・通勤講座)だけでは理解できない場合、補助テキストを使用します。
私は経済学・経済政策のマクロ経済がはじめのうちは全然理解できませんでしたので、速習! マクロ経済学でじっくり勉強しました。
非常にわかりやすいテキストですが、それでも理解するためには集中力と時間を要します。
また筆者は簿記3級を取得していたため、財務・会計はそれほど苦労しませんでしたが、全く経験の無い方は苦労する可能性があります。
その際には簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 テキスト&問題集で内容を理解すると良いと思います。
読んでいて勉強をしているという感覚がなく、面白いように理解が進みます。
財務会計、経済学については土日や出張の移動時間など、まとまった時間を確保し、集中できる環境で勉強することをおすすめします。
勉強初期の課題
勉強初期の課題は以下の通りです。
- 勉強を習慣化させること
- 財務・会計、経済学・経済政策を理解すること
私の場合、朝5時半に起きて、1講座終わらせてから、家を出発しました。
そして、通勤中や昼休み等の隙間時間を活用したり、会社の帰りにカフェに寄って、勉強していました。
勉強初期においてはインプットも大事ですが、勉強ペース構築、勉強の習慣化が非常に重要です。
また勉強範囲を一通り学ぶ上での最大のハードルは財務・会計と経済学の理解です。
ここを乗り切れば一次試験合格にかなり近づきます。
勉強中期の進め方
基礎講座(ビデオ、音声)、補助テキストでの復習
基礎講座2周目を2倍速以上で進めていきます。
忘れている箇所もあると思いますが一度学習した内容なのでサクサク進めていけます。
過去問演習の開始
2周目を終えた科目からなるべく早いタイミングで一次試験の過去問をやる事をおすすめします。
通勤講座に「セレクト過去問」という過去問の頻出問題を抜粋したものがあります。
時間があればやっても良いですが、実際の試験と同じ条件で過去問をやり、時間配分を含めて試験の感触を早めにつかんだ方が良いと思います。
採点し、解説を読み、特に間違えた箇所はしっかり読み込むようにします。
正解の選択肢以外の解説もなぜ正解でないのかをしっかり理解するようにしましょう。
TACの過去問題集には解答・解説に問題の難易度がのっています。
難易度がA~Cのものを落としていると一次試験を突破できませんので、A~Cの問題については確実に理解するようにしましょう。
そしてスタディング(旧・通勤講座)のテキストに戻り、忘れていた箇所や覚えにくそうな箇所は付箋を貼ったり、マーキングをするなど、復習の際に重点的に行う準備をしておきます。
注意点やテキストに載っていない細かい論点等もテキストに書き込んで行きます。
間違えた問題については印をつけておきます。
過去問2周目の際に1周目に間違えた箇所が正解していればそれは成長の証しで自信になりますし、2周目も間違えていればそこが重点強化すべき箇所であることがわかります。
財務・会計 計算問題集の開始
財務・会計を一通り学んだら、中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集を使用し、計算問題演習を開始します。
難易度はそれほど高くありませんが、非常に重要な問題ばかりです。
一次試験の財務・会計の点数にも直結しますし、二次試験の勉強の際にも使います。
追い込み期の進め方
スタディング基礎講座、過去問、計算問題集を繰り返す
この時期になるとわかっている箇所の方が多いので、記憶や理解が曖昧な部分を重点的に行います。
弱い部分や何回も間違える箇所に付箋を張り、印をつけておき、何度も復習をします。
そして覚えた箇所は付箋をはずし、重点強化箇所を絞り込み、さらに何回も復習していきます。
完璧に理解して、記憶している箇所はこれ以上やっても仕方がないので飛ばします。
この段階になると動画よりもテキストでの勉強が適しています。
付箋を貼った箇所やマーキングしている箇所を何度も繰り返し、理解や記憶が曖昧な部分を潰していきます。
3文字英語、数式類の暗記
運営管理や経営情報システムでよく出てくる3文字英語を覚える必要があります。
SLP(Systematic Layout Planning)やMRP(Master Requirement Planning)がありますが、略語を英語にしてみる事で何となくイメージがわき、勉強した内容に結びついていくと思います。
筆者は手帳に下記のような”略語⇒英語”を書いておき、重要でない会議の合間に手帳を見て、記憶の定着化を図っていました。
PDM ⇒ Product Data Management
FMC ⇒ Flexible Manufacturing System
ライン編成効率、経済的発注量、GMROIなどの公式についても手帳に記入し、隙間時間で繰り返し見る事で記憶の定着化を図りました。
経営法務について
経営法務はここ3年ほど軟化傾向にあります。
こんなの専門家じゃないと無理でしょ、というような問題も出たりします。
過去3年は他科目と比較して圧倒的に平均点が低い事がわかります。
スタディング(旧・通勤講座)で基礎は学べるものの、これだけでは足切りのリスクがあります。
総合得点は合格点に達しているが法務で足切りとなり涙を飲んだという方が多数いると思います(筆者自身も1年目がそうでした)。
スタディング(旧・通勤講座)で一通り学んだ後は、TACのスピードテキストで細かい論点を補う事で足切りのリスクはかなり減らせるでしょう。
知識ゼロの状態からTACのスピードテキストを勉強することはおすすめしませんが、一通り学んだ状態で知識の補強のためにスピードテキストを活用するのはアリだと思います。
中小企業経営・中小企業政策について
中小企業経営・中小企業政策は最後に勉強する方が多いです。
そのためどうしても手薄になってしまい、不安になる方が多いと思います。
しかし、他の科目と異なり、難易度のばらつきが少ないため、足切りになるリスクは低いです。
一方で高得点も狙いにくいので、スタディング(旧・通勤講座)と問題演習だけの勉強で足切り回避、あわよくば科目合格くらいの気持ちで十分だと思います。
まとめ
勉強初期から追い込み期までの勉強方法について紹介させて頂きました。
全体を通して重要な点は以下の通りです。
- 勉強ペースを確立する
- 「財務・会計」と「経済学・経済政策」でへこたれない
- 講座、演習、過去問を繰り返し、記憶の定着化を図る
- 曖昧な箇所を絞り込んでいき、繰り返す